YAMAHA VOCALOID
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◆ VOCALOID EDITOR を使用して、より効果的なボーカルトラックを作成するために、弊社にてデモ曲の制作等を行っている担当者が、VOCALOIDセミナー(2004 年10 月8 日)で説明した内容をもとに文書としてまとめました。皆様のVOCALOID ご活用のための参考になれば幸いです。
ヤマハ株式会社 VOCALOID 開発チーム

1. VOCALOID EDITOR 上の編集

VOCALOID EDITOR は、Piano Roll 上にノート(音符)を入力し、入力したノートに対応する歌詞を入力→音韻変換→合成という一連の単純な操作により、誰にでも簡単にボーカルトラックを作成することが出来る夢のような音楽専用音声合成ソフトウェアです。生成される合成音は、入力したメロディ―や言葉(発音)の繋がりが不自然にならぬよう、自動的に最適な処理が実行されます。

しかし、より効果的で存在感のあるボーカルトラックを作成するためには、料理の隠し味のように、更にひと工夫手を加える必要があるかもしれません。みなさんのイメージされるボーカルトラックは、多くの場合、より個性的で、感情表現に富んだ、さまざまなニュアンスを含んだものであるからです。

これからVOCALOID EDITOR を使用し、楽曲のイメージにマッチしたボーカルトラックを作成するためのヒントをご紹介させていただきます。ここでご紹介させていただくいくつかのヒントが、より素晴らしいボーカルトラックを作成していくための実践的なテクニックとして、みなさんの楽曲制作に少しでもお役に立てば幸いです。

無機質なボーカルトラックとリアルなボーカルトラック

優れたボーカリストの“歌”には非常に多くの要素が含まれています。ボーカリストは独自の歌唱法や表現方法を駆使し、魅力的な歌声で人々を魅了しますが、その際、声質や音程、リズム、発声の強弱、イントネーション、ビブラートなどの歌唱要素は常に変化しているのです。時には微妙に、また時には大胆に。こうした“変化”こそが、歌唱表現をよりリアルで印象深いものへと感じさせる要因となっています。

一方VOCALOID EDITOR の場合はどうでしょう?ノートと歌詞のみを単純に入力し、そのまま合成しただけの合成音には、残念ながらこのような変化を伴った要素は、あまり多く含まれていません。なぜなら、ユーザーの意思によってどの方向にもコントロールしやすい合成音が得られるように設計されているからです。

でもご安心ください。VOCALOID EDITOR には、様々な表情づけを行うための表情アイコン群や、歌唱法のニュアンスを付加することが可能な各種のコントロールパラメーターを装備しています。この機能を最大限に活用していくことがひとつ目のヒントです。ノートと歌詞のみの単純なシーケンスで得られる合成音に、それら表情アイコン群やコントロールパラメーターを付加していくことで、本物のボーカルリストが持っているような“表情やニュアンス”要素を膨らませていけば良いわけです。

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