YAMAHA VOCALOID
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introduction

では具体的な方法のご説明をさせていただくことにしましょう。


図1

図1 はAmazing Grace という楽曲の冒頭部分を、楽譜の通りにノートに置き換え、歌詞を入力したものです。しかし、実際に人間が歌う場合、このように楽譜に忠実に歌うことばかりではありません。時にはリズムに対して良い意味でルーズであったり、タメをつくって歌ったりするものですよね? そこで…


図2

図2 ではGRID とLENGTH をオフにし、ノートオンのタイミングやノートのLENGTH を若干バラつかせてみました。GRID のガイドラインとノートがズレていることが確認出来ると思います。こうすることで独特のリズム感やタメを表現することが出来るわけです。部分的にテンポチェンジを挿入して、リズムが揺れる感じを表現してみるのも良いアイデアだと思います。

実際の作業では、みなさんのイメージに沿って、「このタイミングだ!」というところまで調整してみてくださいね。

*Track メニュ内Play サブメニュからダイアログを開き、“Play with Synthesisモード”に設定して作業を行えば、合成処理に時間を要する事無く、編集結果の確認を行いながら作業出来るので大変便利です。

またVibrato やAttack Icon をノートに貼り付け、歌声にふくよかなニュアンスがつくようにしてみました。ここまでくると、だいぶ良い感じになって来たのではないですか?

では更にレベルアップさせるために、各種のコントロールパラメーターを使用した、より細かなニュアンスや抑揚のつけ方をご紹介しましょう。


図3

図3 のように左下のコントロールパラメーター選択部より編集したいコントロールパラメーターを選択します。

ここではHarmonics を例に取ってみることにしましょう。Harmonics というパラメーターは、声に含まれる倍音成分のバランスを変化させることが出来るパラメーターです。値を低くすることで、ささやき声のような演出が出来ます。図4 の例では、ノートオンやノートオフの位置に合わせてパラメーターを書き込んでみました。このようにパラメーターを書き込んでいくと、歌い出しや言葉の繋がりをやわらかい感じに演出したり、歌い終わりの部分で息を抜いていく感じなどを表現することができます。


図4
では次に図5 のBrightness を例に取ってみましょう。Brightness は文字通り声の明暗を演出するためのパラメーターです。歌唱法に限らず、通常の会話などにおいても、声のト―ン変化が与える影響は、強弱のそれと並ぶほどの大きな要素です。逆に言うと、あまりトーン変化がない声では、感情表現に欠ける無機質でロボット的な印象を与えることになります。(意図的に機械的な合成音が欲しい場合もありますが)。意外に思われるかもしれませんが、人間の発する声というものは、思っている以上に頻繁に、大きくトーン変化していることを認識しておく必要があるかも知れません。

図5
この他、Resonance1〜4 では有声音の音色や強弱の演出、GenderFactor ではフォルマントを変化させることにより、女性的な、或いは男性的に声の太さや質感までも変化させることが可能です。

また、Setting メニュ内Singer List メニュからVocaloid Singer Editors ダイアログ(図6)を開き、Voice Parameters にて、各Singer のコントロールパラメーターの基準値を一括して管理することも可能です。

ここで設定するコントロールパラメーターでは、時間経過とともに可変していく変化は得られませんが、使用するSinger の声質やトーンを、あなたの好みに予め合わせて設定しておくことによって、これまでご説明させていただいたコントロールパラメーターの編集作業が、より簡単且つ快適に行えるようになるでしょう。


Singer Editor 図6

このように、様々な声の表情や抑揚、声質や音色の変化を調整するためのパラメーターが、VOCALOIDEDITOR には20 種類も装備されています。そこにはまさに無限の組み合わせが考えられるのです。あなたのイメージにマッチする完璧なボーカルトラックの制作を目指して、どうぞ楽しみながら、お気に入りのパラメーターやあなた独自の使用方法を見つけてみてください。

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