この記事ではCubase AI / LE / Elements 12（以下、Cubase AIと略します）のプロジェクトの中でVOCALOID6をお使いいただく方法を解説いたします。Cubase AIプロジェクト内でVOCALOID6を使用するとCubase AIプロジェクトにVOCALOID6の情報も一緒に記録することができます。

※Cubase AI はARA2（Audio Random Access：オーディオランダムアクセス）という機能に対応していないため、Cubase AI プロジェクト内のVOCALOID6の再生/停止等の操作に連動しません。
※本記事ではWindows版の画像を使用していますが、Mac版でもほぼ同一の表示です。Mac版をご利用の方も本記事を参考に設定を行ってください。
※本記事の内容は、Cubase AI / LE / Elements Ver.12 以降に対応しています。

1.Cubase AIを起動してプロジェクトを作成する

まずはCubase AIを起動し、プロジェクトを作成します。

空のプロジェクトを作るときはSteinberg Hubから「作成」を選択してください。

2.インストゥルメントトラックを作成し、VOCALOIDを起動する

プロジェクトが作成できたら、VOCALOIDを打ち込むための「インストゥルメントトラック」を作成します。

[プロジェクト→トラックを追加→インストゥルメント]を選択してください。

画面内の「インストゥルメント」のメニューをクリックして、リストから「VOCALOID VSTi」を選択します。

「トラックを追加」ボタンをクリックしてください。

これでCubase AI上にVOCALOIDを起動することができました。このトラックにVOCALOIDの歌声を打ち込んでいきます。

3.動作を確認する

最後にVOCALOIDが正常に動作しているか、確認してみましょう。

Cubase AIの「再生ボタン」をクリックして、プロジェクトを再生/停止してみましょう。Cubase AIに連動して、VOCALOIDも再生/停止します。以上でCubase AIでの設定は完了です。

※VOCALOIDの再生ボタンをクリックしても、Cubase AIの再生は同期しません。また、VOCALOID上のソングポジション（再生位置）に関係なく、Cubase AIで設定されたソングポジションから再生されます。

4.より快適な制作環境の構築について

Cubase AIの上位エディションである Cubase12 Pro / Artist では、VOCALOID VSTiから再生、停止、ソングポジションの変更等のロケート操作を行えるようになり、より快適な制作環境を構築できます。

Cubase12 Proの体験版、CubaseAIからのアップグレード版もございますので、ぜひご確認ください。

Cubase12 Pro / Artistでの設定方法はこちら