VOCALO CHANGER PLUGINは、DAWソフトのオーディオトラックにインサートして使用するプラグインエフェクトです。VST / AU/AAX(macOSのみ)フォーマットに対応しているので、Windows / Macを問わず、様々なDAWソフトでお使いいただけます。

オーディオトラックのプラグインスロットにインサートするだけで、人間の歌声をVOCALOIDの歌声に変換することができます。

---

ボイスバンクの選択
パラメーターの設定
きれいな音で出力するコツ
VOCALOID:AIの歌声でダブリング

---

ボイスバンクの選択

Voice bankのメニューでは、出力される歌声（ボイスバンク）を選択することができます。初期状態で4種類（AKITO / ALLEN / HARUKA / SARAH）のボイスが使用可能です。
※ボイスバンクはバージョンアップで随時追加予定です。

また、VOCALOID:AIボイスバンクを追加購入することで、歌声の種類を増やすことができます。

パラメーターの設定

Pitch Shift（ピッチシフト）では、出力される歌声のピッチを変更することができます。1.0は半音を意味しますので、1オクターブ上げたい場合には、+12.0と設定します。-24.0〜+24.0の範囲で設定できます。

「+0.2」など、半音より細かい単位でも調整可能です。

Expression（エクスプレッション）は、出力される歌声の強さを変更するパラメーターです。「50」が基準値で、上げていくと元気でハキハキとした印象に、下げていくと穏やかでしっとりとしたニュアンスに変化します。

Input Gain（インプットゲイン）とOutput Gain（アウトプットゲイン）は、VOCALO CHANGER PLUGIN に入力/出力される音量を調整するパラメーターです。InとOutのメーターを参考に、In が大きすぎる場合はInput Gainを下げてください。逆に小さすぎる時はInput Gainを上げましょう。Output Gainは同様にOutのメーターを参考にしながら設定してみましょう。

Dry / Wet（ドライ・ウエット）は、VOCALOID:AIの歌声と、元の歌声のバランスを調整するパラメーターです。

「100%」に設定するとVOCALO CHANGER PLUGIN の歌声だけが出力されます。数値を小さくすると元の歌声が加わっていき、「0%」にすると元の歌声だけが出力されます。

このパラメーターを活用することで、元の歌声とVOCALOID:AIの歌声によるダブリングなど、様々な効果を生み出すことができます。

きれいな音で出力するコツ

きれいな音で出力させるために、事前にボーカルの音づくりをしておくことをお勧めします。整ったボーカル音を入力することでよりよい出力音が得られます。

例えば低域が出過ぎている場合はイコライザーを使って低域を下げておきましょう。また、音量差が大きい場合はコンプレッサーを使って音量差を整えておきましょう。

具体的には、イコライザーやコンプレッサーの後ろにVOCALO CHANGER PLUGINをインサートすればOK。実際に再生して音の変化を確認しながら、イコライザーやコンプレッサーのセッティングを変えてみてください。

---

VOCALO CHANGER PLUGINは、アイディア次第で様々な用途に活用することができます。

その一例として、VOCALO CHANGER PLUGINを使って、人間の歌声をVOCALOID:AIの歌声に変換した音声と、人間の歌声とVOCALOID:AIの声を使ったコーラストラックを重ねるという活用方法を紹介します。

VOCALOID:AIの歌声でダブリング

録音済みのボーカルトラックをDAWソフト上に取り込み、複製します。Cubase Proの場合は、トラックを選択した状態で、プロジェクトメニューから「トラックを複製」を実行します。

複製したトラックにVOCALO CHANGER PLUGINをインサートしましょう。これで人間とVOCALOID:AIの歌声が同時に再生されるようになりました。

 VOCALO CHANGER PLUGINのパラメーターを操作することで男性ボーカルと女性ボーカルを組み合わせたり、音程を１～２オクターブも変化させたりと、人間のボーカリストでは難しいことを簡単に試すことができます。

また、 VOCALO CHANGER PLUGINは複数同時に使用することができます。同じボイスバンクを重ね、それぞれピッチを少しずつ変えることで厚みのあるサウンドを作ることができるのでお勧めです。

VOCALO CHANGER PLUGINの各パラメーターはDAWソフトからオートメーションでコントロールが可能です。例えばフレーズに合わせてExpression（エクスプレッション）を調整することで、歌声の抑揚や、声色の変化を表現することができます。

歌声合成音を生成するにはVOCALOID Editorを用いて音符と歌詞を打ち込む手段が一般的でしたが、VOCALO CHANGER PLUGINの登場により、打ち込み作業をせずに簡単に歌声合成音が得られるようになりました。歌を歌うことができ、細かい調整が不要であれば、VOCALO CHANGER PLUGINが使いやすいでしょう。

VOCALO CHANGER PLUGINは、全機能が31日間楽しめる無料体験版を公開しています。
まずは、インストールしてお楽しみください。